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2025/07/15

クラウドカメラは屋外でも利用できる?活用シーンや注意点も解説

  • クラウドカメラ
屋外利用のクラウドカメラ

遠隔でも防犯監視に活用できるクラウドカメラですが、屋外での利用についてはどうなのでしょうか。導入事業やシチュエーションによっては、屋外での利用を検討している場合もあるはずです。そこで本記事では、クラウドカメラの屋外利用や、活用シーン、注意点について解説します。

目次

クラウドカメラは屋外でも利用できる?

cloudcamera-okugai-1 結論から言えば、クラウドカメラの中には屋外用のモデルが多数存在しているため、屋外でも利用することは可能です。

また、屋外利用可能な防犯カメラには、防水・防塵機能や暗所撮影機能などが搭載されているため、天候や時間帯に関係なく、防犯監視業務を行うことができます。

このように、クラウドカメラは屋外でも活用できるため、屋内の監視業務以外でも活用可能です。

クラウドカメラが通常の防犯カメラより屋外利用に適している理由とは?

では、クラウドカメラは通常の防犯カメラよりも屋外利用に適しているのでしょうか。本項で理由を解説していきます。

録画データの安全性が高い

クラウドカメラは録画データを端末に保存せず、インターネット経由でクラウド上に自動保存されるため、万が一カメラ本体が盗難・破損した場合でも映像が失われる心配がありません。

従来の防犯カメラでは、SDカードやHDDが破損したり抜き取られたりすると証拠が消えてしまうリスクがありました。

その点、クラウド型であれば録画データが第三者によって改ざんされにくく、トラブル発生時の検証にも信頼性があります。特に屋外では物理的な衝撃や気候の影響を受けやすいため、録画データの保管先がクラウドであることは大きな安心材料となります。

遠隔地からのリアルタイム監視が可能

クラウドカメラの最大の特長のひとつが、遠隔地からのリアルタイム監視に対応している点です。スマートフォンやパソコンからアクセスできるため、現場にいなくても現在の様子を確認できます。

店舗や工事現場のオーナーが外出先から状況をチェックしたり、異常を検知した際にすぐ通知を受け取るといった運用が可能です。

リアルタイム監視が可能となることで迅速な判断と対応が実現し、犯罪の抑止や被害の最小化につながります。また、複数拠点を一括管理できるのもクラウド型ならではのメリットといえるでしょう。

管理負担が少ない

クラウドカメラは録画データを自動でクラウドに保存するため、従来のような録画機器のメンテナンスや容量不足への対応が不要になります。特に屋外に設置する場合、録画機や記録メディアを安全な場所に配置する必要があり、設置・運用の手間は管理側にとってデメリットです。
クラウド型であれば、そうした設備を最小限に抑えつつ、安定した録画が可能です。さらに、アップデートや設定変更も遠隔で対応できる機種が多く、ITに不慣れな人でも扱いやすいのが特長です。人手や時間をかけずに防犯体制を維持できる点が、多忙な現場に支持されています。

クラウドカメラを屋外活用シーンとは?

cloudcamera-okugai-2 本項では、クラウドカメラを屋外で活用する際の具体的なシーンについて紹介します。

駐車場の防犯

駐車場での防犯に、屋外用のクラウドカメラが利用されます。駐車場といっても、トラブルが起きないわけではありません。たとえば利用者が他の利用者の車にぶつかってしまった場合などが挙げられます。

上記のような状況になった際、屋外用のクラウドカメラを設置していればリアルタイムでの状況把握や、事後の状況把握をクラウド上の映像からすぐに行えるため、トラブルをスムーズに解決へと進めることができるでしょう。

店舗の防犯

店舗においても、屋外の防犯が必要な場合があります。たとえばコンビニなど、店外で「溜まり行為」が発生しやすい店舗では、屋外にクラウドカメラを設置し、監視業務を行うことで対策を講じやすくなるでしょう。

また、店舗の防犯にクラウドカメラを活用する場合、店内と店外、両方に設置することでより監視の精度を高めることが可能です。

集合住宅の防犯

屋外用のクラウドカメラの活用シーンとして、集合住宅の防犯活用が挙げられます。集合住宅は広大で死角も多いため、屋内にクラウドカメラを設置するだけでは防犯効果を十分に得られない可能性があります。

たとえば、屋外用のクラウドカメラを集合住宅のエントランス前などに設置しておくことで、不審な人物が現れた場合など、素早い対応が可能になります。

安心して働ける住居環境を構築する意味で、屋外用のクラウドカメラは効果が高いといえるでしょう。

屋外でもクラウドカメラを活用することにより、抜かりのない監視を実現できます。

クラウドカメラを屋外で活用する際の注意点

cloudcamera-okugai-3 本項では、クラウドカメラを屋外で活用する際の注意点について解説します。

設置ポイントに注意する

屋外用のクラウドカメラを設置する際も、設置ポイントには注意が必要です。防犯という観点で活用するのであれば、その設置ポイントで「犯罪の予防に繋がるか」を考える必要があるでしょう。

たとえば店舗の防犯で店外にクラウドカメラを設置する場合、店舗の入口前や駐車場など、防犯効果のある場所に設置するよう事前に決めておきましょう。

破損などのリスクに備えておく

屋外用のクラウドカメラには基本的に防水、防塵機能が搭載されています。しかしながら、それで安心というわけにはいきません。たとえば物がクラウドカメラに衝突し、破損してしまうといったリスクは屋外で利用する以上ぬぐえません。

そのため、破損などのリスクに備え、予めメーカーやサービスの保証、故障時のサポート内容について確認をしておくよう注意してください。

クラウドカメラを屋外で活用する際には、いくつかのポイントに注意して運用を行いましょう。

屋外用クラウドカメラのおすすめ4選

本項では、屋外用のクラウドカメラのおすすめ商品を4つ紹介していきます。

パナソニック:i-PRO WV-X15700-V2LN

i-PRO WV-X15700-V2LN WV-X15700-V2LNは、パナソニックグループのi-PROが提供する屋外対応の高性能ネットワークカメラです。赤外線照明を内蔵しており、完全な暗闇でも最大40メートル先まで鮮明に撮影可能です。
加えて、AI搭載により人物や車両の自動検知が可能で、不審者の早期発見や誤検知の低減にも貢献できます。IP66/IP67の防塵・防水性能、耐衝撃性も備えており、厳しい屋外環境でも安定稼働が期待できます。
クラウド録画サービスとの連携にも対応しており、店舗の出入口や施設の周辺監視、工事現場のセキュリティ強化など、多様な現場にフィットする高機能モデルです。

Safie:Safie GO

safiego Safie GOは電源工事やネット回線が不要なクラウドカメラで、特に仮設現場や工事現場で広く活用されています。内蔵バッテリーとSIMカードにより、電源の確保が難しい屋外環境でも簡単に設置可能です。
防水・防塵性能も備えており、短期利用や移設が頻繁な場所に最適。クラウド録画機能により、現場の様子をリアルタイムで把握しつつ、関係者との映像共有もスムーズです。工期中の進捗記録や安全管理、盗難防止に役立ち、必要な期間だけレンタルできる柔軟性も魅力となっています。設置のしやすさと機動力を重視する現場にぴったりの1台です。

USEN:CIV-LTE

civ-lte USENが提供するCIV-LTEは、LTE回線を活用したクラウド型の監視カメラサービスで、特にネット回線が引きにくい屋外環境での運用に適しています。

電源さえ確保できれば、LAN工事不要で即時に設置・稼働できる点が最大の特長です。防水・防塵性能も備えたカメラ本体は、屋外の駐車場や資材置き場、仮設店舗などでの活用が進んでいます。

録画データはクラウド上に保存され、スマートフォンやPCから遠隔で確認可能。通信障害や録画ミスの通知機能もあり、信頼性の高いセキュリティ環境を構築できます。USENの通信インフラと連携した安心感も魅力の一つです。

屋外クラウドカメラ導入時によくあるQ&A

最後に、屋外用クラウドカメラの導入に際してよくある質問をまとめています。

電源が取れない場所でも設置できる?

近年では電源の確保が難しい屋外環境でも使えるクラウドカメラが増えてきました。バッテリー内蔵型やソーラーパネル対応モデルを選べば、仮設の工事現場や一時的な設置場所にも対応できます。

また、LTE回線を内蔵したカメラであれば、インターネット回線工事も不要です。たとえば前項で紹介したSafie GOなどは工事不要で、現場に持ち込んですぐ使える利便性が特長です。電源が取れない場所に設置する際は、稼働時間や充電方法を確認し、必要に応じて予備バッテリーを準備しておくと安心です。

Wi-Fiが弱い場所ではどうすれば?

Wi-Fiの電波が届きにくい場所では、LTE通信対応のクラウドカメラを検討するのが現実的です。SIMカードを内蔵してモバイル回線で接続するタイプであれば、固定回線やWi-Fiが不要なため、通信環境に左右されずに運用ができます。

特に工事現場や屋外イベントなど、インターネット環境が整っていない場所では非常に有効です。また、中継器やモバイルルーターを活用することで、Wi-Fiの範囲を拡張する方法もあります。設置前には、現地の通信状況を確認しておくことがスムーズな導入につながります。

雨や雪でも正常に動作する?

クラウドカメラには、IP66やIP67といった高い防水・防塵性能を備えた屋外対応モデルが多数あります。これらは雨風だけでなく、積雪や砂ぼこりなど過酷な天候にも耐えられる設計がされています。特に日本のように四季があり、気候の変動が大きい地域では、防水等級の確認が重要です。
ただし、完全防水であっても設置環境やメンテナンスによっては劣化リスクがあるため、定期的な点検や、屋根付きの場所に設置するなどの工夫も有効です。選定時には仕様書の「使用温度範囲」なども確認しておきましょう。

まとめ

本記事では、クラウドカメラの屋外利用について、利用シーンや注意点などを解説しました。クラウドカメラを屋外でも活用することで、より抜け目のない防犯対策をおこなうことができます。

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