店舗やオフィスなどの防犯を目的に、クラウドカメラの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。導入を検討する際には、実際に導入することでどのような防犯上のメリットがあるのか理解しておくことが重要です。そこで本記事では、クラウドカメラの用途や、防犯利用するメリット、導入時の注意点や選定基準について解説します。
クラウドカメラの用途とは?
クラウドカメラの用途について解説します。
防犯
従来の防犯カメラと同じく、クラウドカメラの主な用途はやはり防犯です。店舗やオフィス、工場や駐車場などに設置することで、防犯監視業務を行うことができます。
なお、クラウドカメラには屋内用、屋外用の2種類があるため、設置場所に応じてカメラの種類を変えることで、さまざまなスポットの防犯監視を行うことができます。
店舗改善
クラウドカメラではクラウド上から撮影された映像の確認ができます。サービスによっては細かな画像解析機能が付いている場合もあるため、店舗の客層分析や導線の分析など、店舗の改善に活用することも可能です。
なお、店舗改善に活用するだけに留まらず、日々の防犯監視にも当然利用可能です。クラウドに映像を保存することにより、活用に幅が生まれています。
河川などの監視
地域によっては、天候不良により河川の氾濫などが頻繁に起きてしまう場合もあるはずです。クラウドカメラは河川の状況監視に利用することもできるため、災害を未然に防ぐ用途でも活用可能です。
なお、河川の監視に利用する場合は、河川の状況を見渡せる見通しの良い場所に設置するように注意してください。
クラウドカメラには防犯をはじめ、さまざまな用途があります。
クラウドカメラの防犯上の活用メリット
続いて本項では、クラウドカメラを防犯に活用することのメリットについてポイント別に解説します。
監視作業の効率化
従来の防犯カメラでは録画機器をカメラに取り付けて映像の確認を行う必要がありましたが、クラウドカメラでは撮影された映像をクラウド上で保存・管理できます。
これにより、監視業務を遠隔地にいても行えるようになったため、業務効率化に繋がる点は大きなメリットといえます。
また、クラウドカメラの中には複数台の映像を一覧化して監視できるものもあるため、複数のスポットを監視する場合にも便利です。
窃盗などの予防
防犯にクラウドカメラを活用することで、店舗の犯罪予防に繋がります。たとえばクラウドカメラを通じてリアルタイムで店舗の監視を行っていれば、怪しい人間がいた場合や、窃盗があった場合に迅速な対応が可能になります。
店舗の防犯に注力するのであれば、クラウドカメラの導入は有効な施策といえるでしょう。
トラブル防止
窃盗以外にも、さまざまなトラブルの防止にクラウドカメラは活用できます。たとえば店舗やオフィス内での人間関係のトラブルがあった場合、クラウドカメラで状況を把握できる場合もあるでしょう。
クラウドカメラで常に状況の確認ができるようにしておくことで、さまざまなトラブルの防止に繋がります。
クラウドカメラを導入することにより、業務効率化や防犯対策の強化といった効果が期待できます。
クラウドカメラ導入時の注意点とは?
本項では、クラウドカメラ導入時の注意点について解説します。
プライバシーへの配慮
当然、クラウドカメラ導入時にはプライバシーへの配慮は不可欠です。たとえばお手洗いや従業員休憩室、試着室など、プライバシーが優先される場所には設置しないよう、予め注意しましょう。
プライバシーへの配慮を怠ってしまうと、従業員のモチベーション低下や離職にも繋がります。クラウドカメラ導入時は細心の注意を払い、プライバシー面での問題がないか確認を行いましょう。
従業員への周知徹底
クラウドカメラを導入する際は、事前に従業員へ周知徹底するよう注意しましょう。
断りもなくクラウドカメラを導入した場合、従業員に不信感を抱かせる原因にもなります。「監視」のためのツールであることを念頭に置き、予め従業員へ共有することで、スムーズな導入に繋がるでしょう。
設置位置の確認
防犯という観点で考えた場合、クラウドカメラをどこに設置するかは重要です。自店・自社でトラブルが発生する場所について事前に分析を行い、状況を把握できる位置にクラウドカメラを設置するようにしましょう。
深く考えずに設置位置を決めてしまうと、クラウドカメラの効果を十分に得られない可能性があります。
クラウドカメラを導入する際は、いくつかのポイントに注意しつつ導入に踏み切りましょう。
クラウドカメラを防犯用途で導入する際の選定ポイント
防犯用途でクラウドカメラを導入する際、注意すべきポイントについて解説します。
視野角
クラウドカメラの中でも、視野角は製品によって異なります。
スポットで特定の位置を監視したい場合、広い視野角のクラウドカメラは不要ですが、広い範囲を監視したい場合には、360度撮影に対応している広視野角のカメラを導入する必要があります。
事前に自社、自店でどういった場所を監視するのか検討したうえで、そこにマッチする視野角のクラウドカメラを導入しましょう。
画像解析などの機能性
店舗改善など、防犯以外の用途でもクラウドカメラを活用したい場合、画像解析機能などの付加機能が搭載されているかどうかで選定するのも一つの方法です。
映像の確認ができれば構わない、という場合には機能性にこだわる必要はありませんが、さまざまな用途に活用したい場合は、クラウドカメラにどのような機能が搭載されているか、仕様面に着目して選定を行いましょう。
複数台運用の可否
環境によっては、複数台のクラウドカメラを同時に運用する必要がある場合もあるはずです。その場合には、複数台運用可能なクラウドカメラを選ぶようにしましょう。
また、複数台運用が可能なクラウドカメラを導入する際は、撮影している映像を一覧で確認できるものを導入することで、監視業務の負荷を軽減することが可能です。
クラウドカメラにはさまざまな機能が搭載されているため、選定する際の基準もさまざまです。
まとめ
本記事では、クラウドカメラの用途や防犯利用するメリット、導入時の注意点や選定基準を解説しました。クラウドカメラを防犯目的で導入することにより、監視業務の効率化などさまざまな効果を得ることが可能です。