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2024/07/02

飲食店向け予約管理システムで効率化と顧客満足度を向上させる

  • 予約管理システム
飲食店向け予約管理システムで効率化と顧客満足度を向上させる

飲食店経営をされてる方は必見の「飲食店予約管理システム」について解説していきます。デジタル化が進む昨今ですが、獲得した顧客情報を如何に活用していけるかが今後の集客の要となります。予約管理業務の効率化を課題にされてる方は是非ご一読ください。

目次

飲食店の予約管理システムとは

飲食店における予約管理システムとは、古くは紙の顧客台帳を使い管理してきましたが、デジタル化が進む今、タブレット端末を始め様々なツールを使い管理が出来るようになりました。
デジタルツールに移行する事で、業務の効率化が進み、予約の一元管理が可能になるなど、経営への大きな助けとなっています。

飲食店向け予約管理システムと言っても、採用するツールによって機能に違いがあります。まずは予約システム導入によって出来る事を見ていきます。

  • 予約管理、受付
  • 顧客管理
  • 事前決済
  • 電話予約との連携(AI音声受付)
  • 電話録音
  • グルメサイトとの連携
  • POSレジとの連携
  • 予約管理の自動化
  • キャンセル待ちシステム
  • 自動配信メール(通知とリマインダー)
  • SNSとの連携
  • 多言語対応
  • 売上分析

飲食店で予約システムを導入するべき一番の理由は、「省人化」と「効率化」です。上記の項目をマンパワーで行おうとすると膨大な時間を有します。
システムを入れておくと従業員は取り扱い方法を覚えるだけで良く、空いた時間で他の業務に当たる事ができ、結果的に顧客満足度の向上にも繋がります。

SNSを使っての情報発信など、飲食業従事者に求められる仕事の幅も広がって来ている中で、「うちは忙しいから」と考えている飲食店経営者こそ「予約管理システム」を導入するべきです。
管理システムを導入することで、飲食店の運営がスムーズになり、より多くの顧客を効率的に管理できるようになります。

飲食店向け予約システムの導入メリット

予約管理システムを導入することで、予約業務の効率化やサービスの底上げに繋がり、顧客満足度の向上が期待できますので、前項で紹介した「予約管理システムの導入で出来る事」の導入メリットについて解説します。

予約管理・受付

これまで紙ベースで予約台帳を作成していた時と比べて、クラウド上で管理する事で予約の受付から管理までの流れが格段に効率化されます。
また、紙ベースのように台帳が嵩張ってスペースを取るという事がなくなります。

顧客管理

一度受けたご予約は、データとして店の管理システムに残りますので、再度問い合わせが入った場合には、一部の顧客情報などのキーワードで顧客を絞り込む事が可能になるなど、顧客管理が簡単に出来るようになります。

事前決済

度々ニュースなどで取り上げられる「ノーショー(無断キャンセル)」ですが、管理システムを導入する事で決済を事前に行うことが出来ますので、無断キャンセルの防止に役立ちます。

電話予約との連携・AI音声受付

電話による問い合わせが入るとAIが自動で対応します。状況によってお店へ転送するか、SMSなどから予約サイトへ誘導するかなど判断をしてくれます。
忙しい中で電話の対応をする数が減るのは大きなメリットと言えます。

電話録音

電話での予約が入ると自動で電話録音をするシステムです。従来の電話機と異なり自動で録音してくれますので、聞き間違いや聞き漏れなど人的ミスの軽減に繋がります。

グルメサイトとの連携

これまで利用してきたグルメサイトとの連携が可能です。グルメサイト経由でネット予約が入った場合にも予約情報を一元管理する事ができます。

POSレジとの連携

POSレジはタイプによって異なりますが、基本性能としてレジ機能に加えて会計データ・顧客情報管理に秀でています。
POSレジに予約情報管理が得意な「予約管理システム」を連携させる事で、ご予約から、テーブル案内、注文、会計に至るまで、飲食店の現場運営に必要なほぼ全てのデータを一元化する事が可能になります。

予約管理の自動化

急ぎの電話予約以外は全てネット経由で予約受付を完了する事が出来ますので、予約機能を完全自動化する事が可能になります。

キャンセル待ちシステム

仮にキャンセルが出た場合は、「キャンセル待ち」に登録している顧客へ自動で通知がいくようにできます。
席効率の無駄を省き、売上アップにも繋がります。

自動配信メール(通知とリマインダー)

ご予約を頂いてる顧客へ、設定した日付に自動でメッセージを送る機能があります。この機能を利用する事でお客様の「うっかり予約したのを忘れてた」といった事を防ぐことができます。

SNSとの連携

最近では各SNSでお店を探す方が増えている事を受け、SNSから予約管理システムへ行けるように連携が出来るようになっています。

多言語対応

インバウンド対策として、最大で18カ国もの言語に対応しているツールもあります。これまでホテル経由で代理予約が入っていたケースのお店などには、持続的に集客をしていけるなどのメリットがあります。

売上分析

予約管理システムを導入する事で、先にも述べましたが飲食店の現場運営に必要なほぼ全ての情報が取得出来ますので、売上分析など経営・店舗の方向性の決定など会社運営に重要なデータを取得・分析出来るようになります。

飲食店向け予約システムの導入メリットとして、予約の一元化、顧客管理の効率化、無断キャンセルの削減、事前決済機能による売上管理の向上が挙げられます。これによりスタッフの負担が軽減され、顧客体験が向上します。

予約管理システムの導入は、飲食店経営において不可欠なツールとなっており、導入メリットは非常に大きいものと言えます。
この様にシステムを導入する事で、飲食店の運営がスムーズになり、より多くの顧客情報を効率的に管理できるようになります。

予約管理システムを選ぶときのポイント

飲食店向けの予約管理システムは多くの開発会社がサービスを提供しています。各システムの特徴や機能、料金を比較することが重要です。

予約管理システムを導入しようと考えた時に最初に気になるのが初期費用だと思います。
機能で選ぶオンプレミス型か、費用で選ぶクラウド型かを選ばなければなりません。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、社内に通信回線やシステム構築などを行い、IT環境の構築から運用までを自社で行う形態です。

クラウド型

クラウド型とは、オンライン上のサーバーで提供されているサービスを、インターネットを介して利用する形態です。

これらの型によって初期費用や利用料が大きく異なりますので注意が必要です。

項目オンプレミス型クラウド型
初期費用高額(サーバー購入費、インストール・設定費用など)低額または無料(初期設定費用のみ)
月額利用料なし(メンテナンス費用が発生することあり)一定の月額料金(サブスクリプション)
サーバー管理自社で管理するため専門知識が必要プロバイダーが管理
カスタマイズ高度なカスタマイズが可能限定的
セキュリティ自社での管理が必要プロバイダーがセキュリティ対策を実施

上記の表は相場の参考例ですが、費用に大きな差がありますので慎重に検討して下さい。

機能面

次に機能面ですが、「自社のストロングポイントを伸ばしたいのか」「ウィークポイントを補いたいのか」を踏まえて、提供されているサービスの何を必要として、システムを導入すると目的は達成できるのか、あらゆる角度から比較検討が必要です。

連携サイト数

飲食店向けの予約管理システムを選ぶポイントとして重要になってくるのが「連携サイト数」です。
顧客はSNSなど含めてあらゆるサイトを経由してお店を発見します。この時にサイトから直接「予約フォーム」へ移行できなければ「離脱して他のお店を探す傾向が強い」と言われています。

予約管理システムを提供している会社は多くあり、資料請求から比較検討するのも時間がかかり、最終的にどれを選べば良いか分からなくなるなどの悩みもあります。
その場合には、自社の希望を伝えると適切な業者を紹介してくれるサービスを提供している会社もありますので、そちらへ問い合わせるのが最短でシステムを導入出来ます。
適切なシステムを選ぶことで、店舗の運営が一層効率化され、顧客満足度も向上します。

飲食店向けの予約管理システム

飲食店の予約管理システムは多くありますが、参考に一部ご紹介します。

主な予約管理システム

まずは飲食店で利用されている主な予約管理システム/予約台帳の紹介です。

ebica(株式会社エビソル)

「国内もインバウンドも。「ebica」ではじめる、売上最大化に向けた予約管理」
ebica
出典・参照元:株式会社エビソル
業界初の「グルメサイトコントローラー」が全てのネット予約を自動化します。
グルメサイトコントローラーを使うと、グルメサイトからの変更・キャンセル情報を自動的にリアルタイムで「ebica」に取り込みます。
さらに各グルメサイトごとに専用の在庫配分をする必要がなく、全卓をグルメサイトに提出しますので、お店と相性が良いグルメサイトからの集客数を自動で最大化する事が出来ます。
またInstagram、Googleで予約、大衆点評、LINE公式アカウントなど、これらを無料で連携できるというメリットがあります。

トレタ予約台帳(株式会社トレタ)

「予約=来店履歴の見える化で売上50%アップ」
トレタ予約台帳
出典・参照元:株式会社トレタ

トレタの特徴は圧倒的な使いやすさを実現した「予約台帳」「顧客台帳」が連動している事に始まり、無料で使える「オンライン予約ページ」もあります。10以上のメーカーの「POSレジとの連携」も可能で、グルメサイトとの連携は20以上、さらに「Google予約」にも連携しています。
電話予約には「AI自動対応」が機能し、録音も無料で行います。
トレタの独自機能として予約確認をLINEでも送れる「予約通知機能」のほか、予約時にカード情報をお預かりし「無断キャンセル対策」も可能です。

ぐるなび台帳(株式会社ぐるなび)

「常連客づくり、はじめましょう。」
ぐるなび予約台帳
出典・参照元:株式会社ぐるなび
ぐるなび台帳は、ぐるなびを基盤とする予約台帳システムです。基本機能として「予約台帳」と「顧客台帳」で構成されています。
無料で始めることができる「スタートプラン」があるのも魅力の一つで、さらにオプションサービス機能として「電話自動受付予約」「着信顧客通知」「台帳ネット予約」など自社の選択でオプションを増やし売上アップも狙えます。
また「ぐるなび」からの予約のみに対応している訳ではなく、他社のグルメサイトからの予約取り込みも可能ですので、ご予約の取りこぼしもありません。

レスティ(株式会社EPG)

「予約台帳Restyを利用し予約・顧客情報を楽々管理」
resty
レスティ(Resty)は飲食店向けに予約台帳や予約管理システムを提供しているサービスです。
メイン機能は4つのポイントからなり、「オウンドメディアからの予約管理」「顧客管理・系列店管理」「Googleで予約との連携」「各グルメサイトからの予約を一元管理」と飲食店に特化した機能になっています。
POSレジとの連携はもちろん、電話予約時のCTI機能・IVR機能・AIレセプションも完備でご予約を取りこぼしません。
また自社で運営しているEPARK(広告サポートパック)を併用することで、各グルメサイトの更新や修正も行ってくれるので、高い費用対効果を期待できます。
出典・参照元:株式会社EPG

テーブルチェック(株式会社TableCheck)

「世界中のレストランとゲストをつなぐプラットフォーム「TableCheck」」
TableCheck
出典・参照元:株式会社TableCheck
「Dining Connected 世界中のレストランとゲストをつなぐプラットフォーム」をミッションとして、グローバルに事業展開をしている日本発レストランテックカンパニーのサービスです。
基本的な予約管理の一元化に加えて、効果的なキャンセル対策として「キャンセルプロテクション機能」を採用し、ご予約時にカード情報を取得する事で万一の無断キャンセルでも確実にキャンセル料金を請求できます。また事前のカード情報取得は「コンタクトレス決済」を可能にし、ゲストはお食事後に店頭でのお会計が一切不要になります。
世界35カ国・地域で採用されている実績もあり、国内外の主要なメディアと連携する事も可能です。(Instagram・Facebook・Googleマップ(Googleで予約)・ミシュランガイド公式ウェブサイト、アプリ・Tripadvisor・American Express Global Restaurant Network・Diners Club Family Table ほか多数)

RESZAIKO(株式会社 一休)

「グルメサイトのWeb在庫をまとめて管理して予約を最大化」
RESZAIKO
出典・参照元:株式会社 一休
RESZAIKOの特徴は飲食店向けサイトコントローラーの導入により、グルメサイトの在庫管理業務を軽減し、予約を最大化します。
具体的には複数媒体の在庫を「一括で在庫出し・売止」を行い、予約が入ると「各媒体の在庫数を自動で調整」し在庫管理ツールの一元化を行います。さらに台帳連携も可能(要問い合わせ)です。
対応グルメサイトも、一休.COM レストラン・食べログ・ぐるなび・OZmall・HOT PEPPER・Retty・ヒトサラ、と主要メディアを網羅しています。

Open Table(Open Table,Inc.)

「25年間にわたって最高のレストランにサービスを提供し続けています。」
opentable
出典・参照元:Open Table,Inc.
集客・フロア管理・顧客管理などのテーブル管理をOpen Tableで一元化し、I Phoneアプリで予約状況をレポート化して、予約やシフトをその場で管理できます。
Open Tableの強みは「毎月3100万人」以上が利用する予約ネットワークです。

無料で使えるもの

食べログノート(株式会社カカクコム)

「集客を最大化するオンライン予約台帳「食べログノート」」
食べログノート
出典・参照元:株式会社カカクコム
食べログノートはネット予約をご利用の店舗向けサービスで、無料で利用できるサービスです。
予約管理・顧客管理・自社メディア集客が行えるほか、グルメメディア専用のサイトコントローラー「レスラク」と公式連携したことで、在庫のコントロールも可能になりました。
効率的に在庫を埋めることができ、集客力の向上にも貢献します。
(サイトコントローラーとの連携は有料オプションです。)

レストランボード(株式会社リクルート)

「0円からカンタンに利用できる集客と接客に効く予約台帳サービス」
restaurant board
出典・参照元:株式会社リクルート
基本料金0円ですぐに始める事が出来て操作も簡単です。無料のPOSレジアプリ「AIRレジ」と連携させることで、「テーブル管理」「予約管理」「顧客管理」を一元化、接客をサポートする予約台帳として効果を発揮します。
便利な使い方として、「スマホ・パソコン対応」「複数店管理」「AIRレジオーダーとの連携」が挙げられ、オプション機能の追加で「メッセージ配信」「ホームページ作成」「ネット広告配信」があり集客の機会を広げる事が可能になります。

Googleで予約(Google Japan G.K.)

Google予約
出典・参照元:Google
「Googleで予約」は「Google検索」「Googleアシスタント」「Googleマップ」の3つのサービスを経由して、顧客が店舗の発見から予約までを一本化した優れたサービスです。
しかし厳密には「Googleで予約」は無料ではなく、Googleとパートナーシップを結んでいるサードパーティー事業者と契約し、予約サービスとGoogleマイビジネスを連携させる必要があります。
従ってサードパーティー事業者に支払うサービス利用料がかかってきます。

店舗運営を効率化

飲食店を継続していくのは非常に難しく、時代に併せた施策を行っていかなければ淘汰されてしまいます。昨今では、エネルギー価格の上昇による原材料の高騰、人手不足、最低賃金の上昇による人件費の高騰など、飲食店経営において向き合わなければならない課題は山積みです。
それらの課題を解決していく為にも、飲食店のDX化は早急に対策していかなければならない問題です。