清掃ロボットの導入を検討する中で、メーカーが多すぎて特徴を把握しきれない、という方もいるはずです。実際、国内外のさまざまな企業が清掃ロボットの製造を手掛けているため、
自社にマッチする製品を探すのは難しくなっているといえるでしょう。そこで本記事では、清掃ロボットを手掛けている代表的なメーカー10選や、選ぶ際に注意すべきポイントを解説します。
清掃ロボットとは?
清掃ロボットとは、店舗、施設、オフィスや工場の清掃を自動で行うことが出来るロボットです。清掃ロボットによって対応している清掃の種類が異なるため、さまざまな清掃ニーズに対応できます。
清掃ロボットを導入することによって店舗施設の清掃を自動化・省人化するだけでなく、人件費削減といったメリットも期待できます。
清掃ロボットを導入することで、店舗施設の清掃業務を効率化することができます。
清掃ロボットの種類
続いて本項では、清掃ロボットの種類について解説します。
掃き掃除型
掃き掃除型の清掃ロボットは、掃き掃除に特化した清掃を行う清掃ロボットです。店舗施設のゴミや埃を掃除するのに適しています。
一方、油汚れなどを掃除するのには適していないため、店舗やオフィスのフロアの掃き掃除に活用するといった使い方が主になるでしょう。
モップ掛け型
モップ掛け型の清掃ロボットは、モップ掛けに特化した性能を持っています。モップ掛けで汚れ、埃などを取り除けるため、さまざまなシチュエーションでの清掃に対応できます。
飲食店、商業施設、工場といった場所で広く扱われている清掃ロボットといえるでしょう。
複合型
さまざまな清掃機能を兼ね備えている複合型の清掃ロボットもあります。複合型の清掃ロボットや掃き掃除、モップ掛け、乾拭きなど、さまざまな清掃機能を使い分けられるため、業種、施設の種類を問わず活躍できます。
ただし複合型の場合オーバースペックにもなりがちなため、場所によって清掃の方法を使い分けが必要な場合にマッチするでしょう。
自店舗で必要となる清掃業務に合わせて、マッチする清掃ロボットを選びましょう。
清掃ロボットのメーカー10選
本項では、清掃ロボットを手掛けているメーカー10選を紹介します。
SoftbakRobotics
SoftBank Roboticsは、AIと自動運転技術を活用し、オフィスや商業施設などで効率的かつ安定した清掃を実現する業務用ロボットを提供しています。清掃ロボットの代表機種には「Whiz」や「RS26」などがあり、床清掃の自動化によって人手不足の解消や清掃品質の均一化に貢献しています。
Amano
アマノの清掃ロボットは、AIと自律走行技術を活用し、オフィスや商業施設などで効率的な床清掃を実現する業務用ロボットです。代表機種には、小型で狭い通路にも対応可能な「HAPiiBOT(ハピボット)」、高い洗浄能力を持つ「EGrobo(イージーロボ)」、除塵に特化した「RSrobo(アールエスロボ)」があります。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマが手掛ける清掃ロボットは、AIと自律走行技術を活用し、業務用施設での効率的な床清掃を実現します。主力製品「Whiz i アイリスエディション」は、簡単な操作で設定したルートを自動走行し、最大約3.6時間の稼働で広範囲を清掃可能です。
マキタ
マキタの清掃ロボットは、業務用に特化した高性能モデル「RC200D」と「RC300D」が主力です。特にRC200Dは、最大約600㎡の広範囲を清掃できる大容量2.5Lのダストボックスを備え、パターン走行やランダム走行モードを選択できる仕様となっています。
GAUSIUM
GAUSIUMの清掃ロボットは、AIと自律走行技術を活用し、商業施設や交通拠点など多様な環境で効率的な床清掃を実現します。主力製品には「Scrubber 50」や「Vacuum 40」などがあり、床の種類や汚れ具合に応じて最適な清掃モードを自動で選択します。
DFA Robotics
DFA Roboticsの清掃ロボットは、AIと自律走行技術を活用し、さまざまな店舗・施設環境に導入されています。中でも「PUDU CC1」は、吸引・水拭き・掃き・乾拭きの4機能を1台に搭載し、なおかつ清掃レポートを自動生成するため、ヒューマンエラーの削減に貢献可能です。
Panasonic
パナソニックは業務用清掃ロボット「RULO」シリーズを手掛けています。RULOは、AIと自律走行技術を活用し、オフィスや商業施設などで効率的な床清掃に貢献可能です。また、「RULO Pro」は広い空間向けで、長距離レーザーセンサーとSLAM技術により正確なマッピングと清掃が可能です。
日本信号株式会社
日本信号株式会社が手掛ける清掃ロボット「CLINABO(クリナボ)」シリーズは、AIと自律走行技術を活用し、駅や商業施設などに導入されています。中でも「CLINABO CL02」は、最大時速4kmで約2時間稼働し、最大3,000㎡の範囲を清掃可能です。
株式会社くうかん
株式会社くうかんは、業務用清掃ロボットブランド「iXBOT(イクスボット)」を展開し、AIと自律走行技術を活用した清掃ロボットを提供しています。狭小エリア対応の「C3-cv」、中小規模施設向けの「SVD42-w」、広範囲清掃に適した「SCRUBBER75」など、施設のニーズに応じた多様なモデルを取り揃えています。
株式会社アイウィズロボティクス
株式会社アイウィズロボティクスは、AIと自律走行技術を活用した業務用清掃ロボットを手掛けています。主力製品「J35」は、吸引力20kPaで水拭きと吸引を同時に行い、エレベーター連携により複数フロアの自動清掃が可能です。
清掃ロボットを選ぶ際の注意点
続いて本項では、清掃ロボットを選ぶ際に注意すべきポイントを解説します。
清掃ロボットの種類
清掃ロボットの種類は自店舗・施設に必要な機能を持った製品の選択しましょう。たとえばモップ掛けや水拭きが必要な店舗に掃き掃除の機能のみ搭載されている清掃ロボットを導入しても、効果は薄いでしょう。
そのため、まず現場の清掃業務にどのような機能が必要となるのか事前に明確化したうえで、ニーズにマッチする製品選定を行いましょう。
清掃範囲
清掃範囲も重要な要素の一つです。清掃ロボットも製品ごとにカバーできる範囲は異なります。簡単に言えば、コンパクトなサイズの清掃ロボットは広い範囲をカバーできない代わりに狭いエリアの清掃に適しています。一方、カバーエリアの広い大型の清掃ロボットは狭いエリアでは真価を発揮しづらい代わりに、広い場所の清掃で活躍できます。
そのため、自店舗・施設の清掃範囲をしっかりカバーできる清掃ロボットを選ぶよう注意しましょう。
清掃時間
店舗、施設によっては、決められた時間内に清掃を完了する必要がある場合もあるでしょう。清掃ロボットはそれぞれ「〇〇㎡を〇時間程度で清掃できる」といったスペックが定められています。
そのため、自店舗・施設で設けられている清掃時間内に掃除を終わらせられる清掃ロボットを導入する必要があります。
まとめ
本記事では、清掃ロボットを手掛けている代表的なメーカー10選や、選ぶ際に注意すべきポイントを解説しました。清掃ロボットには製品ごとの特長があるため、自店舗・施設で必要となる清掃機能を備えたものを選ぶようにしましょう。