マニュアル作成ソフトにはさまざまな種類があるため、自社のマニュアル作成業務にマッチするものを選ぶ必要があります。
しかしながら、どのような部分をチェックして製品選定すべきか分からない、という方も中にはいるでしょう。そこで本記事では、おすすめのマニュアル作成ソフト10選や選び方のポイントについて解説していきます。
マニュアル作成ソフトとは?
マニュアル作成ソフトとは、業務における手順書や、システムの操作手順、動画形式のマニュアルなど、各種業務マニュアルを作成できるツールの総称です。マニュアル作成ソフトにはさまざまな種類のマニュアルに対応したテンプレートが用意されており、効率的なマニュアル作成を手助けしてくれます。
また、操作手順のキャプチャ作成や字幕の生成など、マニュアルの作成に留まらない幅広い機能性を持つソフトが多い点も特徴に挙げられます。
マニュアル作成ソフトを活用することで、高品質なマニュアル作成を行うことができます。
マニュアル作成ソフトを導入するメリット
本項では、マニュアル作成ソフトを導入するメリットについて解説します。
効率的にマニュアル作成ができる
前述したようにマニュアル作成ソフトには豊富なテンプレートや作成を助ける機能が搭載されているため、効率的なマニュアル作成を行える点がメリットとして挙げられます。
マニュアル作成の担当者にも日々のコア業務をこなしつつ、時間を見つけて作成に充てている、という方は多いはず。作業に割けるリソースが限られる中で、効率的に作成を進めていくことは重要です。
マニュアル作成ソフトであれば一からマニュアルを作っていくよりも少ない負担で効率的に作業を進めることができます。
社内の情報管理を改善できる
マニュアル作成ソフトの多くがクラウド上でマニュアル管理を行えるため、社内の情報管理を改善できる点もメリットです。「データの保管場所が散らばっていて探すのに苦労する…」という経験のある方は少なくないはず。たしかに、さまざまな情報をデータで扱うようになっているからこそ、どこになんの情報が格納されているか見失ってしまうこともあるでしょう。
マニュアル作成ソフトであればソフト上でデータの管理が可能で、なおかつキーワード検索といったデータ検索機能を搭載していることもあります。社内の情報へのアクセシビリティを改善する意味でも、マニュアル作成ソフトの導入は効果的です。
動画マニュアルの作成にも活用できる
マニュアル作成ソフトの中には、動画マニュアルの作成に対応している製品もあります。業務や作業によっては文章での説明では理解が難しいものもあるはずです。たとえば手で作業を行うような業務の場合、文章で説明されるより、実際に業務を行っている様子を動画や画像で見た方が理解がしやすいでしょう。
動画マニュアルに対応しているマニュアルを使えば簡単に画像、動画をマニュアル化できるため便利です。
マニュアル作成ソフトを導入することでさまざまな種類のマニュアル作成ができるだけでなく、
社内の情報管理にも貢献できます。
マニュアル作成ソフトを選ぶ際のポイントは?
続いて本項では、マニュアル作成ソフトを選ぶ際のポイントについて解説します。
操作性は充実しているか
マニュアル作成ソフトを選ぶ際、操作性は確認しておきたいポイントの一つです。初めてマニュアル作成ソフトを導入する場合、画面のレイアウトが分かりづらく使いづらいものではかえって作成が非効率化してしまう恐れもあります。
操作に煩わされないよう、まず直感的に操作できる簡単な操作性のマニュアル作成ソフトを導入し、作成業務の効率化を優先できるようにするのが重要です。
作成業務を効率化する機能が備わっているか
マニュアル作成を効率化する機能が備わっているかどうか、必ず確認するようにしましょう。たとえばテンプレート機能は欠かせない機能の一つです。マニュアルのテンプレートが備わっているだけで、内容をテンプレートに落とし込むだけでよいため、作業負担がかなり軽減されます。
また、操作画面の説明が多い場合はキャプチャ取得機能や、外国人のスタッフが多い場合は字幕の生成機能など、状況に合わせてマッチする機能が何かチェックしておきましょう。
更新・管理機能を搭載しているか
マニュアルは完成して運用させれば終わり、というわけではありません。運用を開始してから見えてくる改善点も中にはあるはずです。改善点が見つかった際にすぐに手直しして再度運用できるように、マニュアルの更新・管理機能の有無は必ず確認しましょう。
管理機能についてもいつ誰が最終更新を行ったかの履歴の確認、編集権限の管理といった機能が搭載されていると便利です。
マニュアル作成ソフトを選ぶにあたっては、操作性や機能性、データの更新・管理機能をチェックしましょう。
マニュアル作成ソフトのおすすめ10選
本項では、マニュアル作成ソフトのおすすめ10選を紹介していきます。
Dojo
Dojoは操作マニュアルを自動作成できるソフトで、画面操作を録画するだけでステップごとのマニュアルを自動生成します。誰でも簡単にわかりやすい資料が作れるため、教育コストの削減や業務効率化に大きく貢献します。システム導入時のトレーニングや社内ナレッジ共有に最適です。
Demo Creator
Demo Creatorは、画面収録をベースにマニュアルや動画教材を作成できるツールです。直感的な操作が可能で、撮影した映像にテキストやナレーションを追加するだけで視覚的に理解しやすい資料を作成できます。ITリテラシーが高くない人にも扱いやすく、教育用動画の作成にも活用されています。
tebiki
tebikiは、スマートフォンで撮影した動画から業務マニュアルを自動作成できるサービスです。AIによる音声認識で字幕を自動生成し、翻訳機能にも対応しているため、多言語対応のマニュアル作成も可能です。現場でのマニュアル作成に特化しており、製造業や物流業などでも導入が進んでいます。
Cocomite
Cocomiteは、クラウド型のマニュアル作成・管理ツールです。HTML形式でマニュアルを作成でき、画像や動画の埋め込みも簡単。アクセス管理や更新履歴の記録など、組織的な運用を前提とした機能も充実しています。チーム内のナレッジ共有や情報統制を重視する企業に適しています。
EZLecture
EZLectureは、マニュアルや教育コンテンツの作成に特化したソフトウェアで、PowerPoint感覚で操作できるのが特徴です。音声や動画を活用したインタラクティブな資料が作れるため、受講者の理解度を高めやすいのが強みです。社内研修やオンボーディングの効率化に活用されるケースが多いです。
トースターチーム
トースターチームは、マニュアル作成をはじめとするナレッジ共有に特化したツールで、チーム内の情報整理と伝達をスムーズに行えます。チェックリスト形式や画像付き手順などを簡単に作成でき、ITが苦手な社員でも直感的に利用可能。中小企業からの支持も厚く、初めての導入にもおすすめです。
NotePM
NotePMは、社内Wikiとしても活用されるクラウド型ナレッジ管理ツールです。マニュアルや手順書、議事録などの情報を一元管理でき、全文検索やアクセス制限機能も搭載。タグ付けや階層構造により情報の整理がしやすく、マニュアルの「探しやすさ」「更新しやすさ」を重視する企業に適しています。
iTutor
iTutorは、業務操作の録画からマニュアルやeラーニングコンテンツを自動作成できるツールです。クリックや入力の動作が自動的にキャプチャされ、文書や動画として出力可能。ITシステムの研修資料や顧客向けの使い方ガイドなど、多様な用途で活用されています。操作の標準化にも有効です。
Zendesk
Zendeskは、カスタマーサポートプラットフォームとして知られていますが、ナレッジベース機能を活用してFAQやオンラインマニュアルを簡単に作成できます。顧客向けマニュアルの整備や自己解決率の向上に貢献し、問い合わせ削減にもつながります。多言語対応も強みの一つです。
Teachme Biz
Teachme Bizは、写真や動画を活用したビジュアルマニュアルを誰でも簡単に作れるツールです。ステップごとに画像や説明を挿入でき、スマホからの作成・閲覧にも対応。現場作業や店舗運営など、文章だけでは伝わりづらい業務に特に有効です。マニュアルの標準化・属人化防止に役立ちます。
まとめ
本記事では、おすすめのマニュアル作成ソフト10選や選び方のポイントについて解説しました。マニュアル作成ソフトを選ぶ際は操作性の良さ、作成するマニュアルに活用できる機能が備わっているか、管理機能が充実しているかなど、さまざまな要素をチェックしましょう。本記事の内容を参考にしつつ、自社で活用できるマニュアル作成ソフトを選んでみてください。