

店舗ビジネスに特化した比較サイト「ビズカン」
03-6910-0975
決済・会計設備として活用されているPOSレジは、今や見かけない日はないほど、小売店や飲食店を中心に幅広い店舗・施設で導入されています。
しかし、パン屋の場合、今なお手打ち式のキャッシュレジスターを採用している店舗も多く、バーコードのない商品の会計が難しいというPOSレジの課題があるのも現状です。
本記事では、これからパン屋を開業しようと考えている方や、手打ち式キャッシュレジスターからPOSレジへの変更を検討している方に向けて、パン屋向けのおすすめPOSレジを紹介します。
また、パン屋におすすめのPOSレジ機能や、パン屋でキャッシュレジスターではなく、POSレジを導入するメリットについても解説していますのでぜひ参考にしてください。
・はじめてのPOSレジに最適
・小売店/飲食店などあらゆる業種に対応
・スタータープランの活用で月額費用0円
・機能オプションも複数ご用意
サービス
選択
飲食店のモバイルオーダー+POSレジアプリ「funfo」
■アカウントを登録するだけiPad一台からご利用可能!
■売上データを用いたデータ分析が可能!
■複数端末連携可能
■カンタン明快な操作性
■LINEとの連動で友だちの獲得がカンタン!
サービス
選択
■機器サブスクプランなら機器費用が0円~
■売上管理・分析でお店の経営を可視化
■多彩なシステム連携でお店の発展を支援
✅会計システム連携✅飲食系外部システム連携✅ECシステム連携✅キャッシュレス決済連携など
■365日対応のコールセンターで手厚いサポート
サービス
選択
POSレジとは、POSシステムが備わっているレジまたは会計設備全般のことです。POSレジのPOSは「Point of sales」の略称で、販売時点情報管理を意味します。
POSレジで会計・清算を行うと、会計した商品やサービス利用状況などの情報がPOSシステムに蓄積され、この情報を活用してさまざまな分析が行える仕組みです。
売上情報としてPOSレジに記録されるのは、会計した商品の種類や金額、販売した日時・曜日、顧客情報(会員情報)などが挙げられます。
これらの情報を分析すれば、どのような商品がいつ、どのような顧客に売れやすいのかが可視化されるため、集客・販促施策などのマーケティング戦略に活用できる点が特徴です。
パン屋に導入されているレジは、以下の3種類が中心です。
それぞれのレジに、具体的にどのような特徴や違いがあるのかを解説します。
キャッシュレジスターは、街中の小さなパン屋でも導入されていることが多い、現金会計を中心とした手打ち式のレジです。基本的に、数字キーや商品の種別などを登録したキーを打ち込んで、手作業で会計を行います。
売上情報は、キャッシュレジスター内のレシートロールに記録されますが、会計と同様に手作業での集計作業が必要になる機種です。
デジタル化されたレジ設備が登場する以前からあるモデルで、数千円~数万円程度の比較的手ごろな価格で導入できる傾向にあります。乾電池を電源として利用できる機種も多く、通信環境のトラブルや災害発生時の停電中でも会計できる点がメリットです。
一方で、会計ミス・釣銭ミスが発生しやすい、現金以外の決済手段に対応できないなどの課題もあります。
近年では、タブレット型POSレジを導入するパン屋も増加傾向にあります。タブレット型POSレジとは、POSシステムをタブレット端末にインストールして活用するタイプのレジ設備のことです。
比較的コンパクトで場所を取らない点が特徴で、大型のレジ設備を導入することが難しい小規模店舗での導入に適しています。
タブレット端末のみでは一部のキャッシュレス決済しか行えないため、キャッシュドロアもしくは自動釣銭機、レシートプリンター、バーコードリーダー、決済端末などを併用導入するケースが一般的です。
タッチパネル操作で会計も行いやすく、売上情報もPOSシステム上に蓄積されます。大型のレジ設備と比べて10万円~20万円程度で導入できるため、高額なコスト負担が難しい店舗での導入にも最適です。
自動釣銭機搭載型POSレジは、その名の通りキャッシュドロアではなく自動釣銭機が搭載されているタイプのPOSレジです。キャッシュレス決済端末と併用するケースも多く、セミセルフレジとして顧客にセルフ決済してもらう形で、非接触決済にも対応できます。
自動釣銭機は、キャッシュレジスターやタブレット型POSレジと比べて、100万円前後するので導入費用が高い傾向です。費用を抑えて自動釣銭機搭載型POSレジを導入したい場合は、国や自治体が提供している補助金・助成金制度の活用を検討してみると良いでしょう。
パン屋のPOSレジに必要になるのは、以下のような機能です。
機能 | 機能詳細 |
---|---|
販売管理機能 | 購入した商品の合計金額の計算、割引・クーポン対応、領収書やレシートの発行、 決済手段の選択など、会計処理全般をスムーズに行う。 |
在庫管理機能 | パンの在庫状況をリアルタイムで反映し、在庫不足や過剰在庫を抑止できる機能。 パン製造に使用する原材料の在庫管理や賞味期限・消費期限の管理もできる。 |
バンドル販売 (セット販売)機能 |
複数個のパンを購入した際に、単価よりもお得な価格になるセット販売機能。 値引き操作を行わなくても、特定の個数を販売した際に自動的に料金が再計算される仕組み。 |
売上分析機能 | 日別・週別・月別の売上推移や時間帯別・商品別の販売実績を自動的に集計・記録する。 複数店舗経営の場合、店舗ごとの売上傾向や前年との比較もできる。 |
勤怠管理機能 | 従業員の出退勤打刻、休暇申請・承認、残業時間の管理などができる機能。 勤怠記録と給与ソフトを連携できるタイプも多く、給与計算の自動化も容易。 |
シフト作成機能 | 従業員からシフト希望を募り、希望情報をもとに自動的にシフトを作成する。 作成されたシフトの共有・変更内容の反映にも対応可能。 |
値下げ販売機能 | 閉店前1時間を切ったら〇%引きのように、自動的に値下げ販売ができる機能。 |
軽減税率対応の 会計機能 |
テイクアウト・イートインで異なる消費税率を自動的に適用し、計算する機能。 |
AI画像認識機能 | 販売するパンの商品登録を手打ちやタッチパネル操作ではなく、AIによる画像認識で自動的に判別する機能。複数個のパンを同時に商品登録できる。 |
これらの機能は、すべてのPOSレジに備わっているものではありません。必要な機能がある場合は、導入するPOSレジを選定する際に確認しておく必要があります。
また、キャッシュレス決済端末や会計ソフト、勤怠管理システム、イートイン向けモバイルオーダーシステムなど、外部システムとの連携が可能かも確認しておくと良いでしょう。
パン屋のレジ打ちが難しい理由として、販売しているすべてのパンの名称や、品番・金額などを把握しなければならない点が挙げられます。
とくにキャッシュレジスターの場合は、部門や金額を手打ち入力する必要があることから、新しいアルバイト・従業員を雇用した際に、慣れるまで時間を要するのもよくある悩みの1つです。
POSレジを導入したとしても、基本的にパン屋で販売しているパンにはバーコードがないため、人の手による商品登録が必要になります。
このようなレジ打ちの課題に対応できる手段として、AI画像認識機能が搭載されたPOSレジも登場しているため、レジ打ち負担の軽減やミスの抑制を目的に導入するのもおすすめです。
また、レジで現金を触る度に手を洗わなければならない悩みを解消する手段として、セミセルフレジを導入し、非接触決済を導入する選択肢もあります。
ここからは、数あるPOSレジサービスの中から、パン屋におすすめのものを5選紹介します。AI画像認識機能が搭載されているものや、イートインに対応できるモバイルオーダーシステムが搭載されたものまで、幅広く紹介していますので、ぜひ比較検討時の判断材料としてご活用ください。
出典:株式会社スマレジ
パン屋で導入するPOSレジを選ぶなら、スマレジがおすすめです。スマレジは、iPadやiPhoneなどの端末にインストールして利用できるクラウドPOSレジで、基本のレジ機能は無料で利用できます。
スマレジのPOSレジの利用に加えて、追加料金を支払えばAI画像認識システム「Viscovery」が利用できるのも魅力です。Viscoveryは、トレーに置いたパンを自動的に識別してくれるため、レジの商品登録ミスを抑止できます。
また、スマレジではキャッシュレス決済端末のPAY GATEや、自動釣銭機の導入にも対応しているため、店舗の会計オペレーションに合う設備を組み合わせて導入することが可能です。
出典:株式会社ユニエイム
イベント出店・キッチンカーなど、店舗以外でのパンの販売を行うのであれば、CASHIERがおすすめです。CASHIERでは、タブレットPOSレジはもちろん、自動釣銭機搭載型POSレジのほか、券売機・セルフレジ端末も提供しています。
また、POSシステムが搭載されたオールインワンタイプのキャッシュレス決済端末「A920」もあり、クレジットカード決済・電子マネー決済・QRコード決済などに対応することが可能です。
A920にはレシートプリンターが搭載されているほか、SIMカード内蔵モデルも選択できるので、通信環境がない屋外での決済にも対応できます。レンタル利用も可能なので、店舗・イベント出店どちらにも対応できるサービスです。
出典:ファンフォ株式会社
イートイン・カフェスペースを併設しているパン屋でPOSレジを導入するなら、モバイルオーダーシステムとPOSレジ連携が可能なfunfoがおすすめです。タブレット型POSレジと同時に、QRコード読み取り式のモバイルオーダーや、ハンディオーダーが導入できます。
funfoが提供している、先払い会計・事前決済が可能な店内・店外向けモバイルオーダーの「OrderCode」では、持ち帰り注文にも対応することが可能です。また、LINE連携を行えるプランに加入すれば、LINEを通じた呼び出し機能も利用できます。
出典:株式会社ブレイン
パン屋で導入するPOSレジを選ぶなら、AI画像識別機能が利用できるBakeryScanもおすすめです。約1秒でトレイに置いたパンの識別・商品登録ができる点が魅力で、パンの種類が多い店舗での導入に適しています。
画像付きのタッチパネル画面を操作して会計を行えるため、雇用したばかりのスタッフでも簡単にレジ対応ができるのも特徴です。
セミセルフレジにも対応しているので、自動釣銭機とセットで導入して釣銭ミスを抑止したい場合に、検討してみると良いでしょう。
出典:ラングライズ株式会社
AI画像認識機能が搭載されたPOSレジをパン屋で導入したいのであれば、ぱんレジもおすすめです。ぱんレジでは、キャッシュドロアタイプ・自動釣銭機搭載タイプのほか、フルセルフレジタイプの3種類のPOSレジを提供しています。
フルセルフレジタイプのPOSレジは、AI画像識別機能でトレイのパンを自動で識別し、商品登録・合計金額の算出を行う仕組みのレジです。
キャッシュレス決済にも対応できるので、パン屋におけるレジ業務の省人化ができ、パン製造や陳列などのレジ以外の業務に注力できるメリットがあります。
パン屋でPOSレジを導入するメリットは、以下の4点です。
それぞれ、具体的にどのような機能でなにができるのか、POSレジを導入することで得られるパン屋のメリットについて解説します。
パン屋でPOSレジを導入すると、商品登録作業の負担が軽減できるメリットがあります。とくにAI画像認識機能が搭載されているものであれば、商品登録を自動化できるのでレジ業務の大幅な時間短縮が実現できるのも特徴です。
また、商品登録のミスが抑制できるだけでなく、従業員のレジ業務負担の軽減にもつながるので、求人募集で人が集まりやすくなる可能性もあります。
バンドル販売やイートイン時の税率変更対応が簡単なのも、パン屋でPOSレジを導入するメリットの1つです。パン屋でのバンドル販売時の金額変更や、イートイン・テイクアウトで異なる消費税の計算などは、レジ業務を難しくする原因として挙げられます。
POSレジには、ボタン1つでこのような変更に対応できたり、個数や時間で自動的に金額変更が適用される機能が備わっていたりするので、スムーズな会計対応を行いたい場合に効果的です。
セミセルフレジ・フルセルフレジで衛生的に対応できるのも、POSレジをパン屋で導入するメリットです。キャッシュレジスターの場合、対面会計でレジ打ち作業から現金の受け渡しまで、店員が対応しなければなりません。
一方で、POSレジならセミセルフレジやフルセルフレジタイプも導入できることから、現金やクレジットカードの受け渡しなどの接触を最小限に抑えられます。
食べ物を扱う店舗だからこそ、このような衛生的な対応を求める顧客のニーズも高いため、顧客満足度向上にもつながるでしょう。
パン屋でPOSレジを導入すると、売上管理・在庫管理による売上予測ができるメリットもあります。POSシステムによる売上データ・在庫データの管理が行えるようになるため、いつどのようなタイミングでどの商品が売れやすいか、予測しやすくなるのもPOSレジの強みです。
パン屋の場合、パンを作り過ぎれば廃棄・ロスが発生し、足りなければ収益機会の損失につながります。在庫量の最適化を図り、仕入れ量の調整やロスを最小限に抑えられれば、収益の最大化も実現可能です。
パン屋向けのPOSレジの導入費用は、約10万円~200万円が目安です。タブレット型POSレジの場合は比較的費用が安く抑えられますが、自動釣銭機やAI画像識別機能を導入すると費用が高くなる傾向にあります。
とくに、フルセルフレジタイプは費用が高いことから、個人店舗で導入する際は予算を多く割く必要があるので注意しましょう。
国や自治体では、POSレジの導入時に利用できる補助金・助成金制度を設けているため、費用を抑えたい場合は制度利用を検討するのもおすすめです。
ただし、補助金・助成金制度には、申請要件があるので利用できるかを確認した上で、申請手続きを行ってください。
パン屋のPOSレジは、今やAIによる画像識別で商品登録の負担も大幅に短縮されつつあります。導入費用の負担はありますが、レジの回転率向上や従業員の負担軽減など、メリットも多くあるので中長期的な効果を見込んで導入するのもおすすめです。
また、衛生的に対応するため、自動釣銭機やキャッシュレス決済端末の導入も検討してみると良いでしょう。POSレジで、売上分析によるロスの削減・製造量の最適化を図り、収益の最大化を目指してみてはいかがでしょうか。