イベント開催・出店時にキャッシュレス決済端末は導入できる?
イベント開催・出店時でも、環境や設備さえ整えればキャッシュレス決済端末の導入は可能です。
キャッシュレス決済端末を使って会計を行いたい場合、端末の電源として使用する電気設備・配線や、インターネット環境の準備を行う必要があります。
しかし、1日限定や数日程度の出店で、このような大規模な設備を導入する際にかかるコストが負担となっていました。
近年、ワイヤレスで端末本体に通信接続できる機能が搭載された、ポータブル型決済端末も登場しており、屋外でのキャッシュレス対応に対するハードルが下がっています。
短期間利用に最適な、キャッシュレス決済端末のレンタルサービス・決済代行サービスも登場しているため、活用シーンに合わせて最適なサービスを利用すると良いでしょう。
イベント開催・出店時に導入するキャッシュレス決済端末の選び方
イベント開催・出店時に導入するキャッシュレス決済端末を選ぶ際は、以下の3項目を意識しておきましょう。
- どれくらいの期間レンタル可能か
- 電源や通信設備がない環境下で使用できるか
- どのような決済方法・決済ブランドに対応しているか
なぜこれらの項目を意識して比較検討すべきなのか、イベント開催・出店時の具体的な活用例とともに解説します。
どれくらいの期間レンタル可能か
イベント開催・出店時にキャッシュレス決済端末を導入する際は、どれくらいの期間レンタル可能かを確認することが大切です。
キャッシュレス決済端末を提供しているサービス事業者によっては、レンタルに対応していなかったり、1カ月単位でのレンタルになったりするケースもあります。
店舗で導入している決済端末をイベントに持参できる場合、新たにマルチ決済端末レンタルサービスを選定する必要はありません。
しかし、音楽フェスや野外イベント・ポップアップストアなど、実店舗をもたないケースの場合は手配が必要になるため、イベント期間に応じてレンタルサービスの利用を検討しておきましょう。
電源や通信設備がない環境下で使用できるか
イベント開催・出店時にキャッシュレス決済端末を導入するなら、電源や通信設備がない環境下でも利用できる機種を選びましょう。 具体的には、SIMカード内蔵タイプのポータブル型決済端末がおすすめです。インターネット環境がない場所でも端末1つでキャッシュレス決済に対応でき、充電式なので電源コードを常時つなぐ必要もありません。
ポータブル決済端末なら、イベント開催・出店時のほか、ポップアップストアやキッチンカー・フードトラック、飲食店のテーブル決済、訪問営業・宅配など、幅広いシーンで活用できます。
どのような決済方法・決済ブランドに対応しているか
イベント開催・出店時に利用するキャッシュレス決済端末を選ぶ際は、どのような決済方法・決済ブランドに対応しているかを確認しておきましょう。 決済方法には、クレジットカード決済や電子マネー決済、交通系ICカード決済、QRコード決済・バーコード決済などが挙げられます。
決済ブランドの場合、VISAやJCB、WAON・Suica・ICOCA、PayPay・楽天Pay・d払いなどが一例です。クレジットカード決済端末のみを導入した場合、電子マネー決済やコード決済には対応できません。
また、インバウンド顧客が多い場合は、WeChatPayやAlipay、ApplePayなど、海外の決済ブランドに対応しているマルチ決済端末を選ぶのも良いでしょう。
選択する決済サービスによって、周辺設備設置の必要性や対応できるキャッシュレス決済方法に差があることを理解し、機種を選定することが大切です。
イベント開催・出店におすすめのキャッシュレス決済端末レンタルサービス3選
ここからは、イベント開催・出店時におすすめのキャッシュレス決済端末の中から、レンタルに対応しているサービスを3選紹介します。
Mr.Hunt 001
出典:
ブリッジ・モーション・トゥモロー株式会社 <Mr.Hunt 001のおすすめポイント>
- 最短1日からのレンタル利用が可能
- 大型イベントでの導入実績が豊富
- レシートプリンター内蔵のオールインワンタイプ
Mr.Hunt 001は、多彩な決済手段に1台で対応できるオールインワンタイプの決済端末です。4G/LTE接続に対応しており、内蔵のバッテリーで電力を共有するためコンパクトで持ち運びやすく、幅広いシーンでの活用に対応しています。
大型イベントの物販ブース、キッチンカー・フードトラックなど、業態を問わず活用できるのも魅力です。
クレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済・バーコード決済など、1台あればさまざまなキャッシュレス決済に対応できます。
一時的な増台や各地を飛び回るイベントの際も、持ち運べるのでLTE接続が可能なエリアであれば、日本全国どこでも利用可能です。バッテリー持続時間も長いため、イベントでの利用に適しています。
CASHIER A920
出典:
株式会社ユニエイム <CASHIERのおすすめポイント>
- POSレジアプリが搭載できる
- 1週間単位でのレンタルが可能
- バーコードリーダー・レシートプリンターも内蔵
CASHIER A920は、株式会社ユニエイムが提供しているオールインワンタイプの決済端末です。
最大の特徴は、CASHIERのPOSレジ機能が搭載できる点で、POSレジがなくても決済端末で売上記録や管理・集計・分析が行えます。 レンタルは、1週間単位での利用が可能です。クレジットカード決済は、磁気スワイプ方式・差し込みによるICチップの読み取りだけでなく、タッチ決済にも対応しています。
周辺機器のレンタルにも対応しているので、POSレジやキャッシュドロアなどをまとめてレンタルしたい場合にもおすすめです。
SB Payment Survice
出典:
ソフトバンク株式会社 <SB Payment Surviceのおすすめポイント>
- ソフトバンクSIMによる接続に対応
- 購入前の使用感を試すためのレンタル利用も可能
- 1週間単位のレンタルが可能
SB Payment Surviceは、ソフトバンク株式会社が提供しているキャッシュレス決済端末です。
通信回線はソフトバンクのSIMを利用するため、安定した通信環境で利用できる特徴があります。 レンタル利用の場合、クレジットカード決済・コード決済(QRコード・バーコード)には対応していますが、電子マネー決済には対応できません。
POSアプリの「nRegi-mini」も利用できるので、売上集計作業の負担も軽減できます。
イベント開催・出店時にキャッシュレス決済端末をレンタルするメリット
イベント開催・出店時に、キャッシュレス決済端末をレンタルするメリットは、以下の3項目です。
- キャッシュレス決済端末の導入コストが抑えられる
- 客単価アップにつながる
- レジの回転率が向上する
それぞれ、イベント実施における効果や、キャッシュレス決済端末ならではの強みを解説します。
キャッシュレス決済端末の導入コストが抑えられる
キャッシュレス決済端末をイベント開催・出店時にレンタルすると、導入コストが抑えられるメリットがあります。レンタルではなく利用契約を締結した場合、本体の購入費用を含む初期費用が負担になる上に、月額利用料なども支払わなければなりません。
レンタルであれば、利用期間にピンポイントで導入し、終了後すぐに返却できるので、コストの最適化が図れます。レンタル料金と決済手数料のみの負担で利用できるためです。
レンタル利用なら、使用していないにもかかわらず、利用料が発生する心配がありません。とくに1日~数日程度の短期間でイベントを開催する場合は、キャッシュレス決済端末のレンタル利用がおすすめです。
客単価アップにつながる
客単価アップにつながるのも、イベント開催・出店時に、キャッシュレス決済端末をレンタルするメリットの1つです。
現金決済のみの場合、顧客は所持金の中でグッズ購入や飲食だけでなく、交通費・宿泊費などに充てられる金額を調整するため、欲しい商品があっても節約しようという心理が働きます。
決済端末を導入してキャッシュレス決済に対応すれば、どうしても欲しい商品があるとき、顧客の心理的ハードルが下がり、現金支払いよりも購入に踏み切りやすくなるでしょう。
結果的に現金支払いに限定するよりも、客単価アップにつながる可能性が高くなります。
レジの回転率が向上する
レジの回転率が向上するのも、キャッシュレス決済端末をレンタル導入するメリットです。現金支払いでは、現金の出し入れや釣銭の確認・受け渡しなどの工程があり、1回の会計に時間を要します。
一方で、キャッシュレス決済であれば、現金のやり取りを行う必要がありません。スムーズに会計が行えて、レジの回転率が向上し、少ない会計ブースでも多くの顧客に対応できます。
顧客のレジ待ちストレス軽減や、時間に余裕が生まれることによる混雑の解消・単価アップなど、副次効果も得られるでしょう。
屋外利用に適したキャッシュレス決済端末でイベントの売上アップを図ろう!
イベント開催・出店では、これまで現金決済が主流でした。決済端末を導入するコストや設備設置スペース・配線の検討など、運営側の負担が大きかったためです。
ポータブル型決済端末が誕生したことで、屋外でもキャッシュレス決済端末を導入しやすい環境になりました。
レンタルであれば、イベントの規模を問わず導入しやすいため、物販やチケット販売、飲食販売などさまざまなシーンでの活用を検討してみてはいかがでしょうか。