飲食店開業準備のチェックリスト
飲食店を開業する際は、まずどのような準備が必要なのか、全体像を把握する必要があります。準備をスムーズに進めるためにも、余裕をもって確認しておくと良いでしょう。
<飲食店開業に向けて必要な準備>- 事業計画書
- 商圏分析と出店場所の物件確保
- 資金調達
- 各種届出の提出
- 内装工事
- キッチン設備の導入
- 客席のテーブル・椅子・メニュー表・卓上備品の準備
- レジ設備やオーダーシステムの選定・導入
- 仕入れ先の選定
- 従業員の採用
- 集客・販促手段の検討
これらはあくまで一例であり、
店舗準備の状況に応じて必要な対応を追加で行うこともあります。 また、開業直前時期には、周辺の飲食店や同一テナントビル内の住民などに、開業挨拶を済ませておくことも大切です。
飲食店開業時に必要な届出や許可申請
飲食店を開業するときは、以下の届出や許可申請を行う必要があります。
届出の種類 | 提出場所 | 提出期限 |
---|
開業届(個人事業主の開業廃業など届出書) | 出店場所管轄の税務署 | 開業から1カ月以内 |
飲食店営業許可申請 | 出店場所管轄の保健所 | 店舗完成の10日前まで |
防火対象物使用開始届 | 出店場所管轄の消防署 | 建物の使用を開始する7日前まで |
火を使用する設備等の設置届 | 出店場所管轄の消防署 | 建物の使用を開始する7日前まで |
所得税の青色申告承認申請書 | 出店場所管轄の税務署 | 開業から2カ月以内 |
給与支払事務所の開設届 | 出店場所管轄の税務署 | 給与支払事務所を開設してから1カ月以内 |
社会保険加入手続き | 日本年金機構 | 開業後すぐ |
雇用保険の加入手続き | 公共職業安定所 | 従業員の雇用開始から10日以内 |
労災保険の加入手続き | 労働基準監督署 | 雇用開始翌日から10日以内 |
食品衛生管理者の届出※要資格 | 出店場所管轄の保健所 | 管理者設置から15日以内 |
防火・防災管理者選任届※要資格 | 出店場所管轄の消防署 | 開業まで |
深夜酒類提供飲食店営業開始届出 | 出店場所管轄の警察署 | 開業の10日前まで※深夜0時以降も営業する場合 |
手続きや届出、許可申請の種類によって、申請を行う場所や期限が異なるため、計画的に提出することが重要です。申請せずに営業を行うと法律で処罰される対象になるため、必ず提出しておきましょう。
また、
調理師免許についてですが、調理師免許を取得していなくても飲食店を開業することは可能です。調理師資格をもっていなくても、提供物の調理を担当できます。
一方で、取得していると顧客からの信頼が得られたり、仮に閉店してしまっても、飲食関連の仕事に転職しやすかったりする点がメリットです。
飲食店開業時に活用できる補助金・助成金制度
飲食店開業時には国や自治体など、公的機関が提供している補助金・助成金制度などの創業助成事業が活用できます。開業する際に利用できるものと開業後に利用できるものがあるので、タイミングに応じて活用しましょう。
飲食店開業時に活用できる補助金・助成金制度は、以下の通りです。
- 新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)
- 事業再構築補助金
- 地方創生起業支援事業
- 創業助成金(東京都)
補助金・助成金制度は、活用するにあたり、申請要件を満たしている必要があります。対象者や補助率・補助上限額・対象経費など、支給される経費の条件は制度ごとに異なるので注意しましょう。
飲食店開業後に活用できる補助金・助成金制度
飲食店経営で活用できる補助金・助成金制度には、開業後に活用できるものもあります。飲食店開業後に活用できる補助金・助成金制度は、以下の通りです。
- ものづくり補助金
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- キャリアアップ助成金
- 働き方改革推進支援助成金
- 雇用調整助成金
- 両立支援等助成金
- 65歳超雇用推進助成金(高年齢者無期雇用転換コース)
- 受動喫煙防止対策助成金
飲食店開業後に利用できる補助金・助成金制度は、販路の拡大や設備投資、従業員の雇用に関するものが多くあります。
飲食店で利用することが多い、POSレジやセルフレジ・モバイルオーダーシステムなどの設備を導入する際にも活用できるので、申請要件を満たしているか確認してみてください。 セルフレジやPOSレジの導入に利用できる補助金・助成金制度については、以下の記事で詳しく解説しています。
参考記事:
【2025年最新】セルフレジ(自動精算機)導入に利用できる補助金制度まとめ 参考記事:
【2025年最新】POSレジ導入に利用できる補助金・助成金5選|金額や申請要件について解説飲食店開業で補助金・助成金制度を活用する際の注意点
飲食店を開業する際に、補助金・助成金制度を活用する場合は、以下の点に注意が必要です。
- 従業員数や売上規模など対象となる事業規模をチェックしておく
- 申請要件を満たしているか確認する
- 申請書類や事業計画書などの準備が必要
- 申請から補助金・助成金の支給までには時間がかかる
- 申請可能な期間が限られている
補助金・助成金制度は、毎年実施されているものもあれば、特定の期間に限定的に実施されているものもあります。
申請期間中に申請を完了しなければ利用できないため、必要書類は余裕をもって準備しておきましょう。
また、
申請から支給決定・支給までには1年ほどかかるので、すぐに支給される制度ではない点に注意が必要です。
飲食店開業時におすすめの開業支援サービス3選
飲食店開業時に、事業者をサポートしてくれる開業支援サービスの利用もおすすめです。事業者によってサービス内容は異なりますが、補助金申請や助成金申請をサポートしてくれたり、商圏分析の代行・店舗設備の導入支援を行ったりしてくれます。
基本的には有償依頼によるサポートになるため、飲食店開業準備をスムーズに進めたい方や、一人ですべての手続きや準備をすることに不安がある方は、活用を検討してみると良いでしょう。
株式会社リアルエージェント
出典:
株式会社リアルエージェント 株式会社リアルエージェントは、
飲食店の開業時に店舗の出店場所を決めるための立地診断や、商圏分析・売上予測などを代行している企業です。
競合店調査にも対応しているため、店舗の出店場所に悩んでいる方のサポートを行っています。立地診断の実績は1,000店舗以上あり、平日+休日調査とレポート作成合わせて10万円~12万円とリーズナブルな価格設定も魅力です。
金融機関に融資を依頼する際の資料としても活用できるため、店舗の出店場所を選ぶ際に活用してみると良いでしょう。
参考サイト:
株式会社リアルエージェント公式サイト株式会社テンポスバスターズ
出典:
株式会テンポスバスターズ 株式会社テンポスバスターズは、飲食店の開業支援をトータルで行っている企業です。
補助金の申請や居抜き物件の選定、内装・厨房機器の導入にいたるまで、幅広いサポートを行っています。 比較的小規模な飲食店の開業支援を中心に行っているため、「はじめて自分でお店を出したい、でも何をすれば良いかわからなくて不安」という方も安心です。
厨房機器の売買にも対応しているので、中古の厨房機器を導入して費用を抑えたい場合にも利用できます。
参考サイト:
テンポス公式サイトコマサポ|駒田会計事務所
出典:
駒田会計事務所 コマサポは、駒田会計事務所が提供している創業融資・公庫融資の申請代行サービスです。代行実績は1,000件以上あります。成功報酬型のサービスなので、融資が通った際にのみ料金が発生するのも利用しやすいポイントです。
店舗開業時によく利用される日本政策金融公庫の融資は、一般的に申請通過率が1割~2割程度といわれています。コマサポを利用した場合の申請通過率は、9割以上と高い点が特徴です。
創業計画書の作成だけでなく、面談の受け答えや自己資金要件の確認などもフルサポートしてもらえるので、融資が受けられるか不安な方は、依頼を検討してみると良いでしょう。
参考サイト:
駒田会計事務所店舗設備のご相談はBizcanへ!
飲食店の開業にともなう店舗設備のご相談なら、Bizcanにお任せください!Bizcanでは、店舗経営に欠かせない設備やDXツールなどの情報を発信しており、気になった設備やツールの資料請求にも対応しています。
- 「レジは対面レジ・セルフレジ・券売機どれが良いの?」
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