カフェの新店開業に必要な資格・許認可
カフェの新店開業に必要な資格・許認可は、以下の3つあります。
食品衛生責任者は、飲食店の開業・営業に欠かせない資格の1つです。飲食物の衛生管理に関する知識があることを証明できる資格で、調理師免許や栄養士免許を所持している場合、講習が免除されます。
防火管理者は、店舗の収容人数が30人以上(従業員含む)となる店舗において、選任が必要になる資格です。いずれも1~2日の講習を受けて、試験にパスすれば取得できます。
飲食店営業許可は、店舗を出店する地域を管轄している保健所での申請が必要な許認可です。申請には必ず食品衛生責任者を選任する必要があります。
調理に携わる場合でも、調理師免許は必須ではありません。調理師免許がなくても、カフェを開業することは可能です。
カフェの新店開業に必要な自己資金の目安
カフェの新店開業に必要な自己資金の目安は、200万円~300万円です。これは、日本政策金融公庫の創業融資を活用して、融資を受けながら開業する場合の基準となります。
トータルの初期費用や運転資金として、カフェの開業資金は600万円~1,000万円必要です。日本政策金融公庫の創業融資を利用する場合、融資金額の30%程度の自己資金があると審査に通りやすくなる傾向にあります。
自己資金ゼロでも申請自体は可能ですが、融資してもらえない可能性があるので自己資金は確保しておきましょう。
カフェの新店開業に必要な設備・業務効率化ツール一覧
カフェの新店開業に必要な設備・業務効率化ツールは、以下のとおりです。カフェの営業形態や規模などに合わせて、必要なものを導入すると良いでしょう。
| モバイルオーダー | 店舗アプリ | 決済端末・POSレジ | MEO対策ツール |
---|
イートイン対応 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
テイクアウトあり | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
ECショップあり | △ | ◎ | ◎ | △ |
従業員雇用あり | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
このほか、
必要に応じて出店場所を選定する際に、商圏分析ツールや人流データを活用するのもおすすめです。
また、厨房機器類やカフェ用の備品類、カフェで提供するコーヒー豆の卸業者を比較検討するなど、必要な準備を並行して進めていきましょう。
カフェの新店開業におすすめのモバイルオーダーシステム
モバイルオーダーとは、顧客のスマホで店頭のQRコードを読み取ったり、公式サイトからアクセスしたりして、顧客が自らオーダーを行うシステムです。
オーダーを聞きに行く従業員の負担軽減につながるだけでなく、ほかの対応に追われている従業員の手が空くのを待つことなく、スムーズにオーダーできる顧客側のメリットもあります。
ここからは、Bizcan編集部が厳選した、カフェの新店開業におすすめのモバイルオーダーシステムを紹介します。
Mr.Menu
出典:
Greedy Cat Japan 株式会社 <Mr.Menuのおすすめポイント>- QRコードオーダー・タブレットオーダーの両方に対応可能
- 日・英・中・韓の4カ国語に対応
- テイクアウト機能搭載(店頭・店外どちらも)
Mr.Menuは、テーブルごとにQRコードを設置し、顧客のスマホで読み取って注文してもらうタイプのモバイルオーダーです。タブレットオーダーにも対応できます。
食べ放題・飲み放題メニューにも対応できるほか、テイクアウトオーダー時の先払いにも対応できる点が特徴です。
多言語表示機能に関しては、日・英・中・韓の4カ国語表記に対応しています。顧客向けのメニューだけでなく、従業員側の管理画面やプリンター出力も多言語化が可能です。
funfo
出典:
funfo株式会社 <funfoのおすすめポイント>- POSレジとセットで導入できる
- LINEミニアプリと連携ができる
- 店内オーダー・店外オーダーの両方に対応できる
funfoのモバイルオーダーシステムは、POSレジとの連携導入できる点が魅力です。LINEミニアプリとの連携にも対応しているため、LINEのお友だち追加の数を増やしたい場合にも適しています。
また、
オーダーはテーブルごとに設置したQRコードを読み取ってもらうタイプの「Table Code」と、LINEミニアプリを活用して注文する「Order Code」の2種類を導入可能です。
それぞれTable Codeは後払い、Order Codeは先払いに対応しているほか、独自のデリバリーシステムも構築できます。
カフェの新店開業におすすめの店舗アプリ(LINEミニアプリ)
カフェの新店開業時には、店舗アプリの導入もおすすめです。ここでは、カフェでの導入におすすめの店舗アプリ(LINEミニアプリ)を2選紹介します。
EDWARD
出典:
LINEミニアプリ「EDWARD |エドワード」 <EDWARDのおすすめポイント>- 低コストで会員証・ポイントカードをデジタル化できる
- スマレジとPOS連携が可能
- ポイントランクシステムも導入できる
紙の会員証やポイントカードをデジタル化したい場合におすすめなのが、EDWARDのLINEミニアプリです。低コストで導入できるパッケージプランになっており、店舗アプリを独自に開発するのと比べて大幅なコストカットが実現できます。
また、
スマレジのPOSレジと連携できるため、既存の会員データと連携しながら運用できるのも魅力です。購入金額や購入回数に応じて、ポイントランクシステムも導入できます。
そのほか、店舗の顧客向けにセグメント配信やリッチメッセージの配信を行うことも可能です。
blayn
出典:
LINEミニアプリ「blayn」 <blaynのおすすめポイント>- 注文用QRコードが来店した顧客ごとに発行される
- 食べ放題・飲み放題の時間管理も自動化できる
- blaynのPOSレジ・セルフレジとも連携可能
blaynのLINEミニアプリは、カフェのオーダーから会計までを一貫してセルフ化したい場合におすすめです。
blaynのPOSレジやセルフレジと連携導入できるため、オーダーのセルフ化だけでなく、セルフ会計も導入できます。 食べ放題・飲み放題機能では、追加オーダーだけでなくラストオーダーまでの時間も表示されるため、テーブルごとの時間を管理する負担軽減につながるのも魅力です。
日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語表記に対応しているので、インバウンド対策にも適しています。事前会計を導入するなら、blaynの券売機もおすすめです。
カフェの新店開業におすすめの決済端末・POSレジ
ここからは、カフェの新店開業におすすめの決済端末・POSレジを4選紹介します。省スペースで設置できる設備を紹介していますので、個人店舗や小規模店舗での導入にもおすすめです。
【PR】stera pack
出典:
SMBC GMO PAYMENT株式会社 <stera packのおすすめポイント>- あらゆるキャッシュレス決済をこれ1台で網羅できる
- スモールビジネスプランなら決済手数料が1.98%から
- 選べる4つの入金サイクル
stera packは、GMOペイメントゲートウェイと三井住友カード株式会社が、共同提供している決済端末です。クレジットカード決済・電子マネー決済のほか、QRコード決済やバーコード決済にも対応できます。
スモールビジネスプランなら、決済手数料が業界最低水準の1.98%からに設定されているため、手数料負担を最小限に抑えられるのもメリットです。
また、キャッシュレス決済で受け取った売上金の入金サイクルは、月2回締め15日後払い・月2回締め2営業日後払い・月6回締め2営業日後払いに加え、毎日締め2営業日後払いから選択できます。
\あらゆる決済に1台で対応/
スマレジ
出典:
株式会社スマレジ <スマレジのおすすめポイント>- 基本のレジ機能のみであれば無料で導入できる
- モバイルオーダーや勤怠管理機能など多彩な機能
- マルチ決済端末との併用でテーブル・テラス席での会計対応も可能
カフェで導入するPOSレジを検討しているのであれば、スマレジがおすすめです。お手持ちのiPhoneやiPadにアプリをダウンロードすれば、利用を開始できます。基本のレジ機能のみであれば、導入費用・月額料金もかかりません。
また、
有料プランに加入すれば、モバイルオーダーや勤怠管理(スマレジ・タイムカード)も利用できます。ワイヤレス利用可能なキャッシュレス決済端末も同時に導入でき、イベント出店時のキャッシュレス決済対応にも便利です。
CASHIER
出典:
株式会社ユニエイム <CASHIERのおすすめポイント>- コンパクトなタブレットPOSレジで場所を取らない
- モバイルオーダーやテーブルオーダー・ハンディオーダーも導入可能
- 持ち運びに便利なオールインワン決済端末の「A920」もおすすめ
カフェでPOSレジを導入するなら、CASHIERのタブレット型POSレジもおすすめです。コンパクトな設備で場所を取らず、大型のレジ設備と比べて手ごろな価格帯で導入できます。
モバイルオーダーやテーブルオーダー・ハンディオーダーなど、オーダーシステムとも連携可能なため、店内のオペレーションを効率化できる点が魅力です。
また、持ち運びに便利なオールインワン決済端末のA920も提供しており、テーブル席やテラス席での会計を併用したい方にも適しています。
Airレジ
出典:
リクルート株式会社 <Airレジのおすすめポイント>- タブレット端末があれば初期費用0円で導入できる
- 周辺機器の導入にも対応
- 連携できる外部システムが豊富
Airレジは、リクルート株式会社が提供しているPOSレジアプリです。レジ設備の購入にも対応しており、周辺機器もセットになったスターターパックであれば、約15万円で導入できます。
Airレジ最大の強みは、連携可能な外部システムが豊富にある点です。
- モバイルオーダーシステム「Airレジ オーダー」
- 決済端末「Airペイ」
- シフト管理システム「Airシフト」
- 予約管理システム「Airリザーブ」
- 受付・順番待ち管理システム「Airウェイト」
などが挙げられます。
店舗に必要な機能を追加で導入できるので、将来的に複数のシステムを導入・活用していきたい方におすすめのサービスです。
カフェの新店開業におすすめのMEO対策ツール
MEO対策は、店舗経営者にとって欠かせない集客手段の1つです。MEO対策とは、マップエンジン最適化を意味する言葉で、Googleマップのような地図検索エンジンにおいて、自店舗の情報を検索結果の上位に表示させる手法を指します。
MEO対策を実施する際に便利なのが、MEO対策ツールです。ここからは、カフェを新店開業時に集客・販促手段として、MEO対策を実施する場合におすすめのツールを3選紹介します。
MEO Dash! byGMO
出典:
MEO Dash! <MEO Dash!のおすすめポイント>- 累計取引社数No.1 ※2023年9月期指定領域における市場調査
- 複数拠点を一括管理運用
- ツールの利用方法や質問事項にも丁寧に対応
MEO Dash!は、Googleビジネスプロフィールの最適化から、投稿・口コミの管理までトータル運用できるMEO対策ツールです。
効果状況をまとめた定期レポートも提供されるので、効果の変化を実感できます。2023年9月期指定領域における市場調査では、累計取引社数No.1を達成し、効果と信頼性の高さから多くの企業に支持されているMEO対策ツールです。
Gyro-n MEO
出典:
Gyro-n MEO <Gyro-n MEOのおすすめポイント>- 導入企業数2,500社超
- 2週間の無料トライアルあり
- 小規模店舗でも利用しやすい価格設定
Gyro-n MEOは、個人オーナーの店舗から1,000店舗以上を要する大型チェーン企業まで、幅広い店舗のMEO対策に活用されているツールです。
1店舗あたり月額1,500円(税別)という手ごろな価格設定も魅力で、小規模店舗でも導入しやすく、MEO対策に関するノウハウをもたない方にも利用しやすいでしょう。
そのほか、MEO対策のためのビジネスプロフィール運用代行サービスも提供しています。
MEOアナリティクス
出典:
MEO Analytics <MEO Analyticsのおすすめポイント>- 取引実績3,000社以上
- GoogleビジネスプロフィールとYahoo!プレイスの一元管理・一括分析ができる
- インバウンド対応のための多言語機能を搭載
MEO Analyticsは、
GoogleビジネスプロフィールとYahoo!プレイスの両方の対策を、一元管理・一括分析できるツールです。
Googleビジネスプロフィールの各種機能を多言語化できるため、最新情報の発信や投稿・口コミへの返信にかかる翻訳の工数を削減できます。(オプション機能)
Instagramの投稿連携機能も備わっているので、SNS集客との併用にも最適です。
【Bizcan編集部イチオシ!】開業設備・ツールセットはコレ!
Bizcan編集部イチオシの開業設備・ツールセットは、「Mr.Menu」「スマレジ」「PAY GATE」「Google アナリティクス」の組み合わせです。
Mr.MenuはスマレジのPOSレジと連携可能で、スマレジが提供している決済端末の「PAY GATE」とも併用できます。また、Googleアナリティクスは導入実績豊富で、比較的手ごろな価格帯から利用できるため、高額なコストを捻出することが難しい、個人店舗や小規模店舗のMEO対策におすすめです。
【おすすめサービスをすべてチェック】より、上記4サービスの情報をまとめて取得できます。
カフェの新店開業におすすめのコーヒー豆卸業者
カフェの新店開業の際、コーヒー豆にこだわる方も多いでしょう。ここでは、おすすめのコーヒー豆卸業者を3選紹介します。自店舗で取り扱うコーヒー豆を選定する際の参考に、ぜひお役立てください。
キーコーヒー

出典:
キーコーヒー株式会社 一般消費者向けのインスタントコーヒーの販売を手掛けるキーコーヒーでは、店舗向けの高級豆も取り揃えています。トアルコ・トラジャシリーズは、45年以上の歴史をもつ幻のコーヒーとも称されるもので、粉末タイプと豆のいずれかをチョイスできるのも魅力です。
味わいは製品ごとに特徴があり、コク深さや酸味・苦みのバランスなども異なるため、複数種類の豆でコーヒーメニューを充実させたい場合にも適しています。また、氷温熟成コーヒーや認証農園コーヒーなども豊富です。
店舗のコンセプトに合わせたコーヒー豆の提案も行っているので、導入するコーヒー豆選びに迷った際は一度相談してみると良いでしょう。
UCCコーヒープロフェッショナル
出典:
UCCコーヒープロフェッショナル株式会社 UCCコーヒープロフェッショナル株式会社は、コーヒー豆はもちろん、カフェメニュー向け食材やコーヒーマシンの導入にも対応している企業です。
10種類を超えるコーヒー豆ブランドを取り揃え、炭焼珈琲やデカフェ、ドリップコーヒーなどのラインナップも豊富にあります。
カフェメニュー向け食材では、業務用のスイーツや和洋食材、スムージーなどもあり、コーヒーだけでなく食事メニューの仕入れも可能です。
カフェ開業を支援するサービス「UCC CAFE STARTUP」も提供しています。
小川珈琲
出典:
小川珈琲株式会社 小川珈琲株式会社は、生豆の販売も手掛けているコーヒー豆の卸業者です。扱いやすいレギュラーコーヒーのラインナップも豊富で、店舗のコンセプトに合わせて選定できます。
生豆は、エチオピア産・ブラジル産・コロンビア産・グアテマラ産などの生産国に加え、生産農園も選定できるこだわりの品揃えが魅力です。
紅茶や砂糖・ミルク、シロップなどの仕入れにも対応しています。また、季節のアレンジドリンクレシピも公開しており、カフェメニューにこだわりたい方におすすめの業者です。
カフェ開業時の導入設備に迷ったときはBizcanへ!
カフェを開業する際、店舗で利用するさまざまな設備やツールの選定作業が負担になりかねません。Bizcanでは、店舗開業に役立つさまざまな設備・ツールの情報を掲載しており、導入時の選定作業をサポートしています。
- 自店舗に合う設備がどれか判断できない
- 複数の設備・ツールの資料を見て比較検討してみたい
- 費用感が知りたい
など、設備・ツールの選定に役立つ情報を提供しています。
お問い合わせ、ご相談の費用は一切かかりません。 今すぐ導入したい、将来的な導入を見据えて情報収集だけ行いたいなど、導入時期や導入の可否は問いません。ぜひお気軽にお問い合わせください。